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You are Mine【怪獣8号:保科宗四郎】

第6章 副隊長、選別試験です


付き合い始めてから結構経つが、あれから一度も彼の家へ行けていない。

副隊長室で2人きりになることはよくあるが、触れ合う時間なんてない。


そう、もうすぐ選別試験が始まるのだ。

宗四郎は二次試験の選考委員長であり、私はその補佐を任された。

その為、恐ろしく忙しい。

一次試験もまだというのになんなんだ、この忙しいさは…。

昨日は怪獣討伐もあった。


「副隊長、これを…。」


私では判断出来ないものがあったので彼に渡す。


「凉〜宗四郎言うてやあ…それだけで癒される…。」


「ふっ…宗四郎、もう少し頑張って。」


ぐでーとだらしなく腕を投げ出したが、名前を呼べばすぐに書類を受け取って確認し始める。


その時、怪獣出現の警報が鳴り響く。

すぐにスーツに着替えて現場へ向かった。


昨日の怪獣討伐の現場だ…余獣が残っていたようだ。


亜白隊長が怪獣を射抜いた。

2人の怪我人がいる為、隊長の指示の元すぐに駆け寄り確認する。

1人は足が折れていて、意識もはっきりしていないようだ。

もう1人はそこまで大きな怪我はしていないようだ。


って…もしかして、レノくん?


「レノくん…だよね?」


マスクを外し顔を見せると気付いた彼は凉さん?と首を傾げた。


彼とは…幼なじみ、と言えばいいんだろうか。

実家の近くに住んでいて、よく遊んでいた。

レノくんが中学生になってから会うことが減り、私もその後隊員になって実家を出た為、全然会っていなかった。


ずいぶん、イケメンになって…宗四郎には負けるけど。


すぐに2人を病院に運び討伐に向かおうとしたが、討伐完了の報告を受けて基地に戻った。

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