第5章 副隊長、好きです
怒らすこと言った?と眉間に皺を寄せて考えているようだ。
「したんは何年も前やから、久しぶりすぎて挿れただけでやばかったわ…。」
「やめて…。」
今、最後にした人のこと思い出したよね。
自分が嫌になる。
こんな些細なことで嫉妬心が渦巻いて、胸がモヤモヤする。
「ごめん、何が嫌なんや?」
言いたくない、こんなこと…。
握られた手は指が絡まり、手の甲に彼の唇が触れる。
宗四郎は私のなの…と胸に顔を擦り寄せると、そうやでと返されて胸が締め付けられる。
少しでも他の人のことを考えないでという言葉はグッと飲み込んだ。
その代わり、好きと呟く。
「うん、僕も好きやで。ちゃんと教えてや、何が嫌なん?もう嫌なことしたないねん。」
「……過去に…抱いた人のこと、考えたでしょ……。」
「え……なんやもう、そんな妬かんで、可愛いてしゃーないやん。別に考えてへんで?君のえろい姿ばっか考えとる。」
一気に顔が熱くなり、それもやめてと額で軽く胸に頭突きをした。
許してやと笑いながら、ペラペラとえっちな私の姿を想像して喋る彼の口を塞いだ。
唇の割れ目を無理やり割いて押し込んでくる彼の舌を受け入れると、私の舌を見つけては絡めて、優しく撫でる。
気持ちよくて変な気分になる。
片手を離してもらい、そのまま彼の中心へと伸ばした。
驚いた彼はその手を取って固定した。
硬くなってたのに、触らせてもらえない…。