第5章 副隊長、好きです
宗四郎に結婚してと言われて驚いたけど、嬉しすぎて心臓がバクバクする。
「そ、しろう、ちょっと…そんな力入れられると痛い…。」
「あっ…ごめん!ほんまにごめん!……手なら握っててもええ?…好きや、ほんまに好き。」
抱きしめられて体勢が少し変わったので膣が痛くなり訴えると、すぐに離して手を握り頬を擦り寄せてくる。
何度言われても慣れることはないその言葉に、胸がきゅんとする。
彼の胸に額をくっつけて握られた手を見つめた。
いつも私を優しく触って気持ちよくしてくれる手。
刀を持ち怪獣と戦うこの手。
その手が今、私の中にある。
「ねぇ、次は…私が痛いって言っても、やめないで…。」
「嫌や、僕ちゃんと優しくするんやもん。好きな子気持ちようさせて、また僕に抱かれたい思わせたいねん。」
どんなに痛くても彼にならいくらでもされたい。
やらかしたけど…と呟いた彼に笑みが零れた。
「処女は初めてやったんやけど、あんな狭いんやな…そのままナカに出してまうかと思た…。」
少しその言葉が嫌で睨んでしまう。
処女じゃない人とはした、みたいな言い方やめて…。
宗四郎が幾らでも経験あるのは知ってるけど…今、他の人のこと思い出したでしょ。