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You are Mine【怪獣8号:保科宗四郎】

第5章 副隊長、好きです


10分も経たずに戻ってきた彼は、コンビニの袋を持っていた。

こんなんでごめんと言いながら、買ってきた物を袋から出して見せてくる。


「たぶんサイズは大丈夫やと思うけど…あかんかったらまた行ってくる。」


「ありがとう、これでいい。これがいい。」


あとこれも…と生理用品も差し出してきた。

たぶんこの人、相当気が利く人だ…。


渡された下着と生理用品はまた彼の元に戻って、付け方がわからないのか、私に聞きながら全てやってくれる。


「タオル、ごめん…。」


痛みはまだあるけど一応いろいろ落ち着いたので、赤く染まったタオルを握って謝った。


「ええよ。パンツ洗ってくるから、ちょっとだけ待っとって。」


優しく笑う彼にありがとうと笑顔で返す。


別にあんなにしてくれなくてもいいのに……ちょっと痛過ぎたが、正直嬉しいのだ、初めては彼なんだな…と。

一瞬だけだったけど…。

だけどその痛みが、繋がった証拠なんだと思わせてくれる。

次はちゃんと最後までして欲しいな…。


「凉、ほんまにごめん…明日、病院行こな。めっちゃ血ぃ出とったやろ。」


後ろから抱きしめられ、耳元で話す彼の声はどんより沈んでいる。


病院は行かなくて大丈夫だろう。

出血の量は減ったし、痛みも多少和らいできている。


大丈夫、それよりも…と彼の顔を見上げた。


「口でしようか?」


「っ!……いらん。それどころやないし、フェラは当分させたないねん。」


なんでさせたくないんだろう。

した時、とても良さそうにしていたと思うけど…。


そっか…と答えて隣をポンポンと叩いて座ってもらう。

座った彼の肩に頭を預けた。


「ほんまにごめん…付き合うんが嫌になったんなら、僕なんも言えへんから…そやったら、言うてや?もう、必要以上に近付いたりもせぇへんから…。」


好きって言ったのに、なんでそんなことを言うのだろう。


「次は最後までしたい。だから、痛みが治まるまで待ってて欲しい。でも、キスはして欲しいな…。」


「ありがとう…好きや、愛しとる。」


私の手を握った宗四郎の声は震えていて、目の端にポタポタと何か落ちたのが見えたが、直接確認することはせずに、ただ彼の肩で目を閉じた。

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