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You are Mine【怪獣8号:保科宗四郎】

第5章 副隊長、好きです


「ダメやん、ちゅーは嫌なんやろ?まあ、したい言われてもせぇへんけど。」


「え?」


「僕のこと好きやない子にはしてあげへん。」


意地悪な笑みを浮かべたその唇は、私の唇ではなく少し横の頬に触れたのだ。


私が好きだと言えばしてくれるの?

甘やかしてくれるって言ったじゃない、ならもっと甘やかしてよ…。


「す……。」


「ん?なんか言うた?」


好き、その言葉を言えない私はなんて弱虫なんだろう。

たった二文字なのに喉に突っかかって、それ以上は上がって来ない。


好きと言ったら、何故かあなたが離れていってしまう気がするの。

物理的な距離とかそういうんじゃなくて、あなたの心が……こんなに愛されているのに…。


「ずっと一緒にいたい…。」


彼の腰に手を回してギュッと力を込めた。

心臓の音が早くなる…私のじゃない…。


「……ははっ、ちゅーされたいん?そんな可愛ええことされたら、ちゅー以上のこともしてまうかもしれへんよ?」


腕を離して腰辺りの服を握りながら彼の顔を見上げた。

見ぃひんで…と目元を隠されてしまった。


手を取ろうとしたけど、全然剥がれなかった…。


「宗四郎になら、されてもいい…。」


「ちょ、ほんまあかんて…どうしたん?さすがに今はせぇへんよ。襲われたばっかやん。」


早く塗って…と着せられた彼のTシャツの裾を胸下まで捲る。


驚いたようにええん?と聞きながら手が離された。

え?顔どころか、耳まで真っ赤なんだけど…。


気付いたのか、すぐに屈んで頭を抱えた。


「絶対真っ赤やん、もう…顔、あっつい……いきなりそういうこと言うん、ずるいわ〜…。」


頭頂部に髪に触れるだけのキスをする。


すると、いきなり顔が上がって、今なにしたん?と見つめてくる。

まだ真っ赤じゃん…。


顔が上がったのをいいことに、頬を押さえて額に口付けた。

そのまま瞼や頬、鼻に唇を触れさせていく。

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