第2章 副隊長、触らないでください
「くそっ…!」
なんで凉は僕の気持ちに答えてくれへんのや。
ほんまは僕のこと好きやくせに…。
彼女の気持ちにはずっと前から気付いていた。
先に好きなったんは君やろ…。
煮え切らない彼女の態度にイライラしながら副隊長室に戻る。
ちゃう…ほんまはいつも冗談っぽく気持ちを伝えてまう自分にもイラついとる。
副隊長室の椅子に座り先程感じた彼女の腹の感触や、指先にほんの少し触れた胸の柔らかさを思い出し、自身に熱が籠るのを感じてソコに手を伸ばす。
「はぁ…ほんまに好きや、凉…。」
ズボンや下着を下げて露わになった自身を握り、彼女の表情や匂い、感触を思い出しながら手を動かした。
彼女を好きになってから何度目だろう。
彼女を想い自分で欲を発散させるのは…。
あれから誰ともしていない。
するなら、凉がいい。
凉は1人でしとるん?僕のこと想ってしてるん?
ははっ、それやとなんや…セックスしてるみたいやな…。
彼女が自慰をしている姿を想像して…僕の名前を呼びながらしている姿を想像して、一気に吐精感が押し寄せた。