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You are Mine【怪獣8号:保科宗四郎】

第3章 副隊長、飲みましょう


手を離して中に入っていく。

遅いと言われて中之島小隊長に手を引かれた。


あの時お前あそこにいたろと言われ首を傾げる。


「副隊長と何してたんだ?」


っ!私がいること知ってたんだ…。


「なっ、ナニモシテナイデスヨ…。」


なんでカタコトなるんだ私…。


中之島小隊長に絶対何かしてただろと笑われた。


そのままそこで少し飲んでいると中之島小隊長は離れ、他の男性隊員が近付いてきた。

副隊長と付き合ってるのか聞かれた為、全力で首を横に振った。


なら…と腰に手を回され抜けようと言われる。

なんで、副隊長が言ったことが本当に起こるんだ…。


ちらっと副隊長の方に視線を向けると、めちゃくちゃ見られていた。


やめてくれと男性隊員を引き剥がそうとするが、全然離れてくれない。

それどころか、腰に回った手がだんだん上に上がってくる。


やだ…副隊長以外に触られたくない。

副隊長に触れられたらすぐ身体が熱くなるのに、今は冷えきって思うように動かない。

お酒飲んでるのにどうして冷えてるの…。


副隊長に視線を向けて助けてと念じるが、彼はただ私を見てるだけで動こうとしてくれない。

少し距離が離れている為、声をかけることも出来ない。


「た……副隊長っ!!ちょっといいですか!」


助けてと叫んだらみんなに変だと思われるので、彼を呼んでこの人から離してもらおう。


彼はゆっくりと立ち上がって近付いてくる。


「た、たす…。」


副隊長は私の肩を抱いて私の腰に回された手を掴んだ。


「勝手に触っとんちゃうぞ。この子は僕のやねん。」


私たちにしか聞こえないような小さい声で低く囁き、男性隊員を睨む。

男性隊員はすぐに私から離れていった。

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