第15章 副隊長、基地が大変です
あれ?
彼の頬が傷付いている。
「凉あかん!ここで全解放するな!」
「っ!すみません!」
ついやってしまった…。
許可なしに戦力を全解放してしまった為、すぐに全解放を解く。
演習場まで誘導した私たちは10号に成りうるこの怪獣と対峙していた。
吹っ飛ばされた宗四郎は全解放する。
「ほな、怪獣討伐始めよか。」
私も急いでこのちゃんに許可を取り全解放する。
全解放した宗四郎と一緒に戦うのならば、私もそうしないと彼の攻撃でどうなるかわからない。
「喧嘩売る相手、間違うたな。この戦い、僕らが勝つで。」
保科流刀伐術を使う彼の邪魔にならないように、動きをしっかり見て至近距離で銃を撃つが、ほとんどかすり傷にしかならない。
かったいなぁ。
彼の攻撃で露出した背中の核は、八重打ちで身体ごと八つ裂きにされた。
違和感…まだ終わりじゃない。