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短編集(いろいろ)

第3章 カカシ②



お互い少しだけ緩んだ空気になった。

「ちょっとこっちで話そうか。」

2人並んで、ベッドにもたれかかりながら話すことにした。

「そうね…、何から言おうかな。まぁ、まずここははっきり言っとくか…。」

はたけさんが隣の私の手取って指を絡めた。

私はその動作にドキドキと心臓が速くなる。

「俺は柚希さんが1番大切で1番大好きだよ。ほかの人なんて眼中にもない。俺は柚希さんだけだ。いまの柚希さんを変える必要はないよ。」

繋いでいる手に優しい力が加わりぎゅっと握られた。

………そんな風に思ってくれてるんだ…。嬉しい…。でも、まだ聞かないといけないことは沢山ある…。

緩む口元を隠すためにすこし下を向いた。

「…で、でも…だって紅さんすごく見てた…。」

「いや、その、それは…。」

はたけさんが口籠る。

私はドキドキする心臓に手を当てながら、はたけさんの返答を待った。

「あー…、その。紅を見てたのはくノ一らしい筋肉が付いていると思った。」

はたけさんの返答は意外なものだった。

私は驚いてはたけさんの顔を見た時、はたけさんが視線を僅かに逸らした。

………あっ…。これ…

「ねぇ、はたけさん。本当にそれだけ…ですか…?他になにか隠していませんか?お願いです。本当のことを教えてほしいです。」

はたけさんが諦めたように下を向いて言った。

「柚希さん……………っとして………な……」

だんだんと小さくなるはたけさんの声。

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