第3章 カカシ②
沈黙のまま少しの時間が経った頃、やっと彼女が口を開いた。
「……最初はなんだか、そっけないなって思ったんです。それに少し避けられてるなって…。」
彼女は下を向きながらゆっくりとした口調で話し始めた。
「うん。」
………なるほど。誰かとの関係で悩んでいるのか…。
でも、誰のことだ…?
頭の中で考えながら俺は、相槌を打ちながら聞いていく。
「でも全部そっけないとかじゃないから、嫌われてるのかそうじゃないのかわからなく…。」
「なるほどね…。」
「………でも手を振り払われたのは、すこしショックでした…。」
彼女が一瞬悲しそうな顔をしたが、すぐにまた下を向いてしまった。
………手を振り払われるほど、関係が悪化しているのか…?しかし、あの手を振り払うなんて。俺なら優しく握って、指を絡めたい…。
って俺はまた…。
自分に呆れてため息が出る。
「…………っ。」
その後彼女の方を見ると辛そうな顔をして目線を下げた。
………つらいよな。大切に思っている人とうまくいかないというのは…。
彼女が話を止めたので、彼女が話し始めるのを待った。
「………私は紅さんみたいに綺麗じゃないし、大人じゃないし…。一般人だし。子供っぽいし…。」
………??なんで急に紅?ん…?
「えっと……、」
「なんか私には隠し事しているようだし…。」
最初こそゆっくり話していた彼女が吐き出すように言葉を発していく。