第3章 カカシ②
お風呂から上がり、体を拭いてスキンケアをして髪を乾かす。
そして、私はカバンから最低限入れていた化粧ポーチを取り出す。
「…よかった、お化粧のポーチ入れてて。」
でも最低限しか入っていないから、もっとちゃんとしたかったという気持ちもある。
でも汗臭いよりはましだよね…。
私は最低限の化粧品を駆使して丁寧にお化粧した。
「よし…。大丈夫。………はたけさんは帰ってるかな…。」
私は銭湯を出てはたけさんの家に向かう。
はたけさんの家はすぐ近くなので銭湯を出たら見える位置にある。
ゆっくりと歩いてもせいぜい1分程度。
私は先ほどより落ち着いた気持ちではたけさんの家のチャイムを鳴らした。
物音一つしない。
やっぱりまだ帰ってないのかな…。
そう思って出直そうと思った時、
かちゃーーー
「柚希さん……?どうしたの?!」
ドアから顔を覗かせたのはオフモードのはたけさんだった。
はたけさんの顔を見た瞬間、顔が赤い…。
咳も出てるし、顔まで赤いなんて。やっぱり病気なんだ…。
「ええっ?!どっ、どうしたの??」
慌てるはたけさん。
私は無意識に涙が頬に伝っていた。