第3章 カカシ②
彼女は口を開きかけたけど、きゅっと口を結んだ。
そして、にこっと笑った。
「…大丈夫です。ちょっと当たっただけです。ごめんなさい。」
「あぁ…、そう?」
当たっただけだったのか…。
俺は少しだけ残念な気持ちになった。
その後、俺と彼女はゆっくり歩いていた。
「あっ。そういえばはたけさん、お団子屋で咳が出る前になんか言おうとしてましたよね。あれ、なにを言おうとしてたんですか?」
柚希さんの言葉で、はっと思い出した。
「そうだ…。柚希さんに言っとこうと思ったんだった。俺明後日から10日間くらい任務で里を離れるの。任務的には軽いものだから、早く終わったら10日もかからないけど。」
その話を聞いて目を見開いた柚希さん。
「その…、咳とかしてたのに大丈夫ですか…?」
「もちろん、大丈夫だよ。心配症だな柚希さんは。」
「だって…心配だから…。」
………心配してくれる彼女。なんて優しいんだ。あぁ………好きだ…。
「ありがとう。早く帰って来れるように頑張るね。だから帰ってきた時は会いに行ってもいいかな?」
そういうと彼女は満面な笑みを浮かべて頷いてくれた。
side カカシ end