第3章 カカシ②
「ここタレついてるよ。」
「へ?……あっ!」
私は慌てて口の端を手で拭こうとするとはたけさんの手が伸びてきて、親指で拭われた。
「あっ、ありがとっ…!!?なっ…、」
はたけさんは何を思ったのか、口布を下ろし拭ったみたらし団子のタレを舐めた。
待って。指を舐めてるだけなのに、なんて色気があるんだろう…。
ずるい…。
ってそんなことを思っている場合ではない。
私はかっと赤くなる頬を感じた。
「なっ…、なんで…。」
私がはたけさんの方を向いて聞くと、はたけさんは困ったように笑った。
「はは…。あまりに柚希さんが美味しそうに食べるから…。でも、やっぱり俺には少し甘すぎたみたい。」
はたけさんは抹茶を手に取ると1口飲んだ。
「またついてたら俺が拭いてあげるけど、柚希さんゆっくり食べてね。」
そういうと少しいたずらっぽく微笑んでいた。
「もっ、もう。次は気をつけて食べます…。」
私はタレが付かないように慎重に一口食べた。
「はぁ…。やっぱり美味しい。」
「ふふ。なーんか癒されるよね…。」
「えっ…?」
「ああ、いや。こっちの話。」
はたけさんはそのまま私を見ていた。
なんというか食べにくい…。
「あれ?カカシじゃない。」