第1章 五条悟
「対応については申し訳ありませんでした。私は佐々木と申します。長いこと五条家を支えてきました。単刀直入に申し上げます。今回は悟様との交際を終わらせていただきたくお呼びいたしました。」
「………えっ?」
「坊ちゃんは五条家の時期当主です。無下限呪術と六眼の組み合わせで生まれたとても貴重で大切な存在なのです。」
「貴方は坊ちゃんにとってお荷物なのです。弱い術師の貴方がもし人質に取られたら?最強の坊ちゃんといえど隙ができたり危険に晒されることになるでしょう。貴方は坊ちゃんの弱点なのです。あれごときの任務で怪我をし、油断していたとしても呪術師でない彼に背後を取られ、拘束までされるなどお荷物でしかないのです。坊ちゃんに余計な弱点は許されません。」
「それに五条家はエリート術師家系です。今後もちろんちゃんとした間柄の方との婚約だってしていただきます。」
佐々木さんから悟くんと別れる理由を言われるも、衝撃のあまり目の前が暗くなった。
でも私が弱くて悟くんの弱点になるから、悟くんを危険に晒してしまう可能性があるから、今後私じゃないだれかと結婚するということはわかった。
たしかに硝子ちゃんのような反転術式も、夏油くんのような呪霊操術のような強い術式もない2級術師の私だ。
弱いし、家柄だって普通だ。釣り合わないと言われても仕方がない。
悟くんを守るために離れろということだ。
これが五条家が決めた判断なら離れるしかない。
全身から血が引いていくような感覚に陥った。
どうにか返事をする。
「わ…かりました。」
それしか言えなかった…。
これ以上なにか言えば涙が出てしまう気がした。
「あなたが賢い方でよかったです。」