第2章 カカシ
「…それわざと?いや無意識か…。ぐっ。俺ももう少し一緒にいたいけど、今日はかえるよ。でもこの前に…こっち。」
はたけさんは顔に手を当て、ふぅーっと息を吐いた後私の手を引いてアパートと隣の建物の間の路地へと進んだ。
「ここならいいかな。」
壁側に追いやられはたけさんの右手が私の顔の横に置かれた。
………かっ、壁ドン…?!
本にもたまに出てくる…。
本ではだいたいこの後…。…っ!!!
…っ…いや、いやいやっ!ないっ!
はたけさんの顔が赤面した私の顔を覗きこんだ。
「顔真っ赤。かーわい。この後の展開想像した?」
意地悪そうなはたけさんの低い声が耳に響く。
私ははたけさん直視出来なくて視線が右は左へと彷徨った。
「くくっ。だいじょーぶ、今日のところは本のような展開にはしないから…。」
………!!私ったら恥ずかしい…。知識が本しかないから、そうなのかと思っちゃった。いやらしいって思われてないかな…。
はたけさんの言葉に今度はそういう想像をしたことに対して恥ずかしくなり、片手で口を隠す。
「でも今日はこれくらいはさせてね。」
「へっ?」
はたけさんの左手が私の腰のあたりにきて引き寄せられた。
右手で口布を下ろし、後頭部に手が回され、はたけさんの唇が私の頬に押し付けられた。
目を見開いたがはたけさんの顔が真横にあり、恥ずかしくてぎゅっと目を瞑った。
………えっ?…えー!?ほっぺたに…キス……??!!!
頭の中が真っ白になり思考が止まる。
はたけさんの唇がゆっくり頬から離れたがその後耳元に唇を寄せてきた。
耳元に吐息がかかりぞわぞわした。
「くくくっ…。もう反応可愛すぎ。もう少ししてもいい?」
耳がくすぐったくて体をよじる。
「あっ、あの!もうだめです…。初めてのことばかりで私にはもうキャパオーバーです…。」
そういうとはたけさんはゆっくりと離れてくれたため私も目を開けてはたけさんをみた。