第2章 カカシ
あれから数分たったのにはたけさんは離れる気配がない。
………嬉しいけどやっぱり緊張します。どうしたらいいのかわからない。
「あの、はたけさんそろそろ…。その外ですしね。」
はたけさんの鎖骨あたりを軽く押す。
「うーん…。うん、そうだね。でももう少しだけ。」
ぎゅっとしながら1つに縛っている髪の毛を左手で触っていた。
「はぁー…。柚希ちゃんといると癒されるよ。俺の彼女か…。大事にするからね。」
はたけさんは最後にぎゅーっと私を抱きしめてから離れた。
とても優しい顔で私を見ている。
………この人が私の初めての彼氏。こんな素敵な人が彼氏になってくれたんだ。
私の頬にまた熱が集まるのがわかる。
「もう、まーた顔赤いよ。さぁ、そろそろ夕方だし今日は帰ろうか。」
はたけさんは笑いながら立ち上がり、私の手を持ってベンチから立たせてくれた。
「…はい。」
その手を繋がれたまま進んでいく。
………手、手!!手繋いでる…。初めての経験。…はたけさんの手って暖かくて少し硬いんだな…。
手を繋いでるのが嬉しくて、ぎゅっと握り返すとはたけさんも握り返してくれた。
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はたけさんとおしゃべりしながら家の方向まで歩いた。
………もうすぐ家に着いちゃうな…。
名残惜しくて歩幅がすこし小さくなるけどすぐに家まで着いてしまった。
「はたけさんここ私の家です。送っていただいてありがとうございました!あっ、あの、その、これからよろしくお願いします。」
「いーえ。こちらこそよろしくね。ここが家なのね、覚えた。またすぐ会いにくるね。」
「はい、楽しみにしています…。」
早く手を離さないと……。でも寂しいな。
ぎゅっと手を握りはたけさんを見上げた。