第2章 カカシ
はたけさんは固まってしまっている私の顔を覗き込んできた。
ぽつりと静かにはたけさんは言った。
「んー、まだ信じられない?それとも友達以上にはなれない…?」
その声が少し寂しそうに聞こえた。
ばっとはたけさんを見るも片目しか出ていないので表情はわからない
。
でもあの垂れた優しそうな目が嘘をついているようには見えなかった。
「あの…、あのですね。ほんとにほんとですか…?あとで嘘だよっていいませんか…?」
「言わないよ。ずっとほんとのことしか言ってないよ。」
「その、ほんとに私でいいのでしょうか?はたけさんかっこいいですし、私じゃなくても女の人にオモテになるでしょうし…。」
………私ちんちくりんだし…。私より可愛い子だっているはずなのに…。
かっこよくて好きになった人に言われて嬉しくないわけがないしはたけさんの言葉に嘘はないと思うけど、私がただただ不安なの。
「俺はね他の人じゃない柚希ちゃんがいいの。ね?柚希ちゃんだから好きなのよ。だから柚希ちゃんがいいなら恋人になりたいって思ってるよ。」
はたけさんはすごく真剣に気持ちを言葉にしてくれた。
………忍と一般人、好きだけでうまくいくのかもわからないけど、私も伝えたい。
「…うん、私も。私もね、はたけさんのことすき…なの。」
返事を聞くと同時にはたけさんが私の腕を掴んで引き寄せぎゅっと抱きしめてきた。
「ん。好きになってくれてありがとーね。これで俺恋人に昇格ってことでいいよね?」
「……はい。あのよろしくお願いします。」
はたけさんが抱きしめたまま頬を頭に置いた。
私は嬉しさと恥ずかしさ、そしてどうしたらいいのかわからずはたけさんの腕の中でじっとしていた。
私の心臓の音だけが大きく響いているように感じた。