第2章 カカシ
「よう、柚希ちゃんおはよう!ってどうしたの!顔真っ赤だけど大丈夫か?!」
書店に入った私に店長が話しかけてきた。
すこし外でクールダウンしたつもりだったけどまだ引いてないらしい。
「なっ、なんでもないんですよ!ほんとになんでもないのです!」
「ははーん。昨日の今日でなんかあったな。忍びさんと。」
「んな!」
「隠さんでいい、うまくいったらいいな。」
ニヤリと笑う店長にはバレバレで赤面はその後数分持続した。
ーーーーーー
その日もあっという間に仕事が終わった。
今日も今日とていろいろあった。昨日からドキドキしっぱなしだ。
とりあえず今日はお家で本読もう。その前にお団子お持ち帰りしちゃおう。
お団子屋さんに向かって歩いていると前からはたけさんが3人の少年少女を連れて歩いていた。
はたけさんも私に気付いたようで手をひらひら降って立ち止まった。
「お前たち悪いけど、すぐ行くから先に行ってて。」
生徒さん?たちに向かって声をかけるはたけさん。
「わかったってばよ。」と言いながら私とはたけさんを交互にニヤニヤ見た後こそこそ話しながら去っていった。
「朝ぶり。昨日からよく会うね。朝は大丈夫だった?」
「朝ありがとうございました!ちゃんと間に合って仕事しました!今のは生徒さんたちですか?」
「ん、良かった。仕事お疲れ様。さっきのは俺の生徒。今日の任務が終わったからみんなで一楽に行く途中だったんだ。柚希ちゃんはどっか行くの?」
………元気そうな子達だな。
「やっぱり!はたけさんも任務お疲れ様でした。昨日は遅刻して怒られませんでしたか?一楽ってラーメン屋さんですね!美味しいですか?私はお団子買って帰る途中でした!」
「ありがとう。怒られなかったからだいじょーぶ。一楽美味しいよ。今度一緒に食べに行こう。柚希ちゃん空いてる日ある?俺は3日後とか休みなんだけど。読書、ラーメンどう?」
「私もちょうど3日後は定休日なんです。是非行きましょう!」
やった〜!!
とうとう読書のお誘いだ。
しかも二人で。
いや、落ち着け私。
ただ一緒に本を読んでラーメンを食べるだけだ。
……でも、どうしよう。
今から三日後が待ち遠しくて仕方ない。