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短編集(いろいろ)

第2章 カカシ


はたけさん最初の時は変な人だと思ってたのに、話したらとても話しやすくて優しい人だったな。

とてもいい匂いだったし、抱き抱えられた時の引き締まった体、穏やかな低い声。

とても心地よかった。はたけさんのこともっといろいろ知りたいな…。

思い出すたびに顔が熱くなる。

「なんかドキドキしてきちゃった……。今日会ったばっかりなのに……。」

ベッドの上で枕を抱きしめながら、小さくため息をつく。

「好きになっちゃったんだよね……。」

自分で口にしてみると、胸の奥がくすぐったくなった。

「はぁー。早く会いたいな。次いつ会えるんだろう……。」

会えたら嬉しい。でも、ちゃんと普通に話せる自信はない。

そんなことを考えているうちに、重くなった瞼がゆっくりと閉じていった。



--------------


窓から眩しい太陽が差し込む。
もう朝かー。まだ眠い。と思い寝返りをうつ。………って朝!??
ガバッと起き上がり時計を見ると、出勤時間30分を切っていた。

「ちっ、遅刻ー!!やっばい。」

だーっと服を着替え、時間がないのでいつもよりナチュラルなメイクに寝癖を隠すため1つに縛り上げた髪の毛。

「いってきまーす!」

バタンと部屋を締め、走って職場に向かう。
職場までは歩いて20分の距離だ。すでに出勤時間20分前を切っているが走ったらいけるはず!


ーーーーーーーーー


「ぜぇーぜぇー。」
少し走っただけで息が切れて立ち止まる。
………普段走らないけど、こんな体力ないなんて、、これ間に合わないかも。。

少し呼吸を落ち着かせてからまた走り出そうとした時、昨日と同じように目の前に緑のベストが現れた。

「わぁっ!」

「やぁ、おはよう。朝から会うなんて偶然だね。ビックリさせてごめんね。」

「はっ、はたけさん!?おはようございます!これからお仕事ですか?頑張ってください!って私も今遅刻しそうなんです!なので今日はこれで!すいません!」

………朝から会えて嬉しい。でももっとゆっくり話したかった。好きを自覚するとよりキラキラして見える。イケメンだな…。
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