第2章 カカシ
先ほどの柔軟剤の匂いと低い落ち着いた声が耳に響く。
ーーー官能的でエロい。
………!!!私そんなはしたない顔して本読んでたの!?それは恥ずかしすぎる…!!
ばっとはたけさんを見ると、あまりに近い距離にかぁーっと急激に全身が熱くなる。さっきの言葉も赤面した顔も恥ずかしくて両手で顔を覆うとはたけさんはふっと笑って離れた。
「………かーわい。」
「はっ、はたけさん!からかわないでください!」
「からかってないよ、ほんと初々しくて可愛い。」
「そういうの言われたことないので耐性ないんですよ、もう勘弁してください!」
もう恥ずかしくて、ドキドキしてよくわからなかった。
はたけさんはもう一度ふっと笑ってから私の頭に手をぽんっと撫でたあと手を離した。
「もう少し柚希ちゃんと話してたかったけどそろそろ行かないとなー…。俺の可愛い教え子たちが待ってるからね。」
「え?教え子?」
私はびっくりして顔から手を離しはたけさんをみた。
「そ。俺下忍を育てる先生なのよ。」
………先生なんだ!はたけさんすごい人なんだな…。
「…!私が送ってもらったばかりに教え子さんたち待たせてしまいましたよね?!ごめんなさい!あの!ほんと送ってもらってありがとうございました。ぜっ、是非またお話しましょう!」
はたけさんはすこし声のトーンを抑えて言った。
「だいじょーぶ。俺が送りたかっただけだから。それじゃまたお店覗くね。あっ、それと…さっき外でイチャパラ読んだらダメだって言ったけど、俺と一緒だったら
読んでもいいよ。他の人はダメだけどね。」
「あっ!はい、わかりました!またお時間あったら外で一緒に読書しましょうね!」
私がニコニコしながら言うとはたけさんは「まっ、わかんないよね。」と一言漏らし、別れの挨拶をするとシュッと消えてしまった。
………行っちゃったー…。あー、緊張した。
なんか夢見たい…。でも現実で。
お友達になれてよかった。
今度はいつ会えるのか楽しみ。