第2章 カカシ
「よっと。しかし君災難だったね。」
「ほんとに。まさか本を読んでてこんなことになるとは思いませんでしたー…。あの申し遅れました、私柚希と言います。今回は本当に危ないところを助けていただきありがとうございました。あの、忍さんのお名前をお伺いしてもいいですか?」
「たまたま通りかかったところだったのでよかったです。俺ははたけカカシと言います。とりあえず足も濡れてしまっていますし、俺に捕まってください、送りますよ。」
………はたけカカシさん…。片目しか見えないけど優しくてかっこいい方だな…。心臓がドキッと高鳴った。
「お気遣いありがとうございます。でもはたけさんも行くところがあるでしょうし、大丈夫です!ただ図々しいお願いがひとつあるのですが聞いていただけないでしょうか?」
「いや、でも特に急いだ用事でもないので大丈夫ですよ。それとお願いというのは?」
はたけさんがいつもお店の前を本を読みながら歩いているのを見かけて気になっていたこと、その本がイチャイチャパラダイスで興味を待ち読み始めたらハマってしまい愛読書になってしまったことを話した。
「あの、なので私と…お友達になっていただけませんか?はたけさんのおかげで私はイチャイチャシリーズと出会うことができたんです。よかったら一緒に読書したり良さを分かち合いたいなと思いまして!」
緊張してぐっと拳を握りしめたまま返事を待った。
「………。」
一向に反応がないのでちらりとはたけさんを見るとじっとこちらを見ていた。
………えっ、ガン見…!?えっとえっと…。好きな本が一緒なだけで忍さんと一般人だもん、お友達は無理だろうかーー…。
勢いでお願いしてしまった自分を少し後悔しつつも、今はただ、彼の反応を待つしかなかった。