第1章 五条悟
私は悟くんの背中を見送ってからホテルに入り、シャワーを浴びてからベッドに入った。
「やっぱりもう少し一緒に居たかったな…。」
同時に携帯の着信がなった。
[おやすみ。]と悟くんからの連絡。
嬉しくてスマホを胸に抱いた。
明日からは1人じゃない…。
そう思いながら意識が遠のいて行った。
ーーーーーー
朝窓からの光で目を覚ます。
ぐーっと体を伸ばし起き上がる。寝起きはいいほうだ。
スマホを確認すると硝子ちゃんから連絡が入っていた。
内容は、本日仕事とのこと。
昨日寝る前に今日の予定を聞いていた。
悟くんとのこと報告のためだ。
服を着替え、メイクをし髪の毛を整える。モーニングセットを食べてからホテルをチェックアウト。
ガラガラと小さなスーツケースを引きながら徒歩15分ほどの道を歩いていると校舎が見えた。
………懐かしい。私の青春。たくさんの思い出がここに詰まってる。
青春の日々を思い出しながら校舎に入り医務室に向かう。
ーーコンコン
医務室をノックしてから入る。
「おはよう硝子ちゃん、昨日ぶり〜。」
硝子ちゃんは椅子に座りながらコーヒーを飲んでいた。
「あぁおはよう。二日酔いは大丈夫みたいだな。」
「うん、大丈夫!あのね、実はね報告があるのー。」
「あぁ…。五条の件だろ?よかったな、長年の想いが実って。」
「うぇっ?なっ!なんで知ってるの!?」
思わず声が裏返る。
硝子ちゃんはコーヒーを一口飲んでから、面倒くさそうに目を細めた。
「朝、仮眠してたらあいつ来てな。勝手に喋っていった。」
「……悟くんが?」
嫌な予感がする。
「柚希とヨリ戻した、とか。可愛すぎてやばい、とか。次会ったら理性飛びそう、とか。あと昨日のキスがどうこう。」
「ちょっ、ちょっと待って!!」
机に両手をついて身を乗り出す。
「なんでそんな詳細に!!」
「止める暇なかった。」
硝子ちゃんは肩をすくめる。
「要するに浮かれてた。かなりな。」
「…………」
顔が一気に熱くなる。
「で、あれは私にだけじゃなくて他でも言ってる可能性あるからな。釘刺しとけ。」
「釘……!?」