第1章 五条悟
「みんなかわいいね。あんないい子たちの先生してて五条くんはほんとすごいね…。」
五条家当主、特級術師、呪術高専の教師。
「ねぇこの後暇?僕さ柚希と話したいことあったんだよねー。」
「この後は予定ないけど…。なんの話?」
「んー…。まぁそれはこの後話すよ。じゃあそろそろ行く?」
「あっ、待って!歌姫先輩寝ちゃってるの。起こさないと。」
「歌姫なんてほっとけばいいでしょ。」
「そんな訳には行かないよ、誘ってもらったんだし。」
歌姫先輩と声かけながら体を揺らすも起きる気配がない。
どうしようか考えていると、悟くんが歌姫先輩を抱き上げ京都高の子の所まで連れて行き、歌姫先輩を寝かせてくれた。
「ありがとう。ごめんね、みんな歌姫先輩のことよろしくお願いします。」
悟くんは歌姫先輩にかけていたカーディガンをとってくれた。
「大丈夫でしょ。じゃあ行くよ。」
そう言って悟くんは当たり前のように私の手を握ると入り口に向かって歩き出す。
「えっ…。」
不意に繋がれた手に、心臓が跳ねた。
居酒屋を出る前に硝子ちゃんと目があった。
硝子ちゃんは何も言わずに微笑んでいた。