第1章 五条悟
飲み会もそろそろお開きになる頃、悟くんの忠告を無視した私は出来上がっていた。
久しぶりのお酒、大好きな元彼。親友、その元彼の生徒たち。
たくさんの人に会えてとっても楽しかった。
「柚希さんまた会いましょうね!暇な時買い物とか行きましょうよ。」
「えっ、行きたい行きたい!野薔薇ちゃん連絡先交換しよー。」
スマホをカバンから出すと、野薔薇ちゃんが近づいてきた。
「その時恋バナもしましょ。」
「!!!」
野薔薇ちゃんの顔をばっと見るとニヤリとしていた。
………完全にバレてる…。
ちらりと悟くんたちを見ると3人で楽しそうに話をしている。
「…あのさ内緒にしといてくれるかな?」
「もちろんいいですよ。柚希さんあれ隠してたんですか?もう好きなのダダ漏れでしたよ。まぁ男どもは鈍感だから気づいてないと思いますけどね。」
「えっ!?そ、そんなにわかりやすかったかな…。一応隠してたんだけど…。悟くんとはね昔付き合っててね、いろいろあって別れたんだー。でも未練、あるんだよね…。まっ、詳しいことは言えないんだけど、とりあえず内緒でお願いします。」
「まさかの元カレ…。それは忘れられないわ。ん、了解しました!さっ、そろそろ私たち行きますね!ほら虎杖、伏黒向こう行くわよ。」
野薔薇ちゃんは虎杖くんと伏黒くんを引っ張って元の席に戻って行った。
一瞬野薔薇ちゃんが振り返り、親指をたてた。
頑張れ、そう言われたような気がして私は小さく微笑した。