第1章 五条悟
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昔のことを思い出しながら飲んでいたため、結構なハイスピードで飲んでいたようだ。
そこまでお酒が強くないからすこし頭がぼーっとする。
………あー…。会いたいなー。まぁ話なんて出来やしないけど一目見たいな。
もう何年も姿を見ていない。特級術師は忙しいし。
まぁもしかしたら会わないように避けられているのかもしれないなと考えると胸がきゅーっと痛くなる。
………我ながらめんどくさい女。お酒が入るとダメだな…そんなことばっか考えて。やっぱり全然吹っ切れてない。いつまで引きずるんだ。まっ、そんなの死ぬまでか。術師はいつ死ぬのかわからないしな…。
とりあえず1度酔いを冷まさないとと思い立ち上がろうとすると思ったより酔っているのか足がもつれた。
「わっ…。」
転ぶとわかっているのに体が追いつかない。
その時ぐいっと腕を引かれた。
………助かった…。
「すいません、飲みすぎちゃったみたいで、ありがとうござ…」
………この香り…、覚えてる。
忘れたことなんて一度だって…ない。
支えてくれた人を見て息を呑む。
綺麗な白髪。
私の知ってるサングラス姿じゃないけど、間違いない…。
ーー悟くんだ…。
「柚希?びっくりした。珍しいじゃない飲み会に来てるなんて。大丈夫?」
あの時とは変わらない私の名前を呼ぶ声。
私の胸が跳ねた。
………ずるいよ…。