第1章 五条悟
私はけじめとして悟くんから五条くんと名前の呼び方を変えた。
それだけで少し距離ができた気がした。
あまり喋らなくなったといっても同じ教室にいるからもちろん関わらないといけない。その度に心が揺れた。
別れた後の悟くんは少し荒れていて、私の耳に入るのは知らない女の人の話で…。
聞きたくなくても勝手に耳に入ってくる。
その度に辛かったけど、顔には出さないようにした。
理由はどうあれ私から別れた事実は変わらない。
でもまだ好きなんだもん…。
高専卒業まであと1年というところで私は京都高に転校を決めた。
辛くて私は逃げたんだと思う。
そう言われても仕方ない。
京都高での1年、なにも考えてたくなくて任務に没頭した。
早く強くなりたかった。
1年はあっという間に過ぎ去り呪術高専は卒業していた。
私はそのまた京都に身を置いた。
守りたいものを守れる強さが欲しかった。
最強の彼に近づきたかった。
その一心でがむしゃらに任務をこなした。
そして卒業から10年。
ーーようやく1級術師になることができた。