第3章 カカシ②
………すごい心臓の音…。
きっと私の心臓も同じくらいすごい音を立ててるんだろうな。
「柚希さん。……俺が任務から帰ってきたら………、」
はたけさんが一度言葉を止めた。
私がはたけさんの顔を見上げようとしたけど、はたけさんの頭が私の頭の上に被さってきて上げれなかった。
でもさっきより心臓の音がどんどんと早くなっている。
「…はたけさん…?」
はたけさんは一度息を呑んだ。
「……その、任務から帰ってきたら…もう少し先に、進んでもいいかな…?」
その言葉に私は驚いた。
恥ずかしい…。でもやっぱり嬉しさが勝った。
私もはたけさんをぎゅっと抱きしめて返した。
「はい。私もはたけさんと進みたいです…。」
私がそういうとはたけさんがゆっくり息を吐いたのがわかった。
そして、少し抱きしめてくれている腕に力が入った。
「うん…。待ってて。絶対早く終わらせて帰ってくるから…。」
「私、待ってますね。だから気をつけて行ってきてください。」
「うん、了解。……じゃあそろそろ帰ろうかな…。」
寂しいけど、仕方ない…。
「……はい、おやすみなさい。」
「おやすみ。じゃあ行ってきます。」
そう言ってはたけさんは私の額に一つキスを落とすと家のドアを開けて、瞬身で消えていった。