第3章 カカシ②
ラーメンを2人で食べ終わり、2人並んで柚希さんの家に向かった。
「そういえば、手を振り払われてショックだったって言ってたよね、ごめん。」
「あっ、それはもういいんですよ。理由がわかったので。」
「いや、違うんだ。俺あの時まさか柚希さんから触れてくるなんて思わなくて、驚いて手を引っ込めてしまって。」
「…そうだったんですか…?」
「うん。もしかして手を繋ごうとしてくれたのかなって思ったんだけど、そっか、それで…。」
「あの、じゃあ嫌だったとかそう言うのではなかったんですね…。そっか…、よかったてよかったです。えっと、じゃあ……。」
そう言って彼女の手が遠慮がちに俺の手を握った。
彼女のほうを見ると照れながらはにかんでいる。
俺の心臓がドキドキと早くなる。
俺はその柔らかな手を優しく握り返す。
………くっ…。なんて可愛さだ。俺はいま猛烈に幸せだ…。
2人仲良く手を繋いで歩いていくと、柚希さんの家がもうすぐの場所まで来た。
まだ、一緒にいたい。でも、彼女も明日は仕事だろう、俺だって任務だ。
少しだけ歩幅が小さく、ゆっくりになる。
でも残念ながらすぐに着いてしまった。