第10章 夜明けの相模原討伐作戦
「エマ、明日呑みに行くよ。アンタには聞きたいことが山積みなんだからさ」
『な、中之島ちゃん…』
中之島ちゃんとは年齢も近いこともあって仲が良い、中之島ちゃんはどう思ってるかは分からないけど、私にとって彼女は防衛隊の中で出来た初めての友達だ。
そんな友人にでさえも宗四郎との関係は秘密にしていたのだ。
怒ってはなさそうだけど、根掘り葉掘り尋問コースになりそうだと思ったので断りを入れようとするも…
『へっ!?』
「だーかーらー副隊長も一緒だってば!斑鳩はめんどくさそうだし、こっちは小此木誘ったからな!」
なんて用意周到な…
それに宗四郎もなんでノリノリなのよ!!
エマが断れないように先に手を回した中之島、エマは断れる訳もなく…
『ぅうっ…お手柔らかにお願いします』
見事中之島が勝利し、相模原討伐作戦は終わりを告げたのであった。
「それでよし!そんじゃあ…ピピッ)ん?」
然し和やかな空気が、斑鳩の報告によりその空気は一変する…
『ッ!人間の姿をしていた…そんな…』