第10章 夜明けの相模原討伐作戦
2人に連絡をするも応答はなかった。
念の為に通信バイタルを確認するも感知をされない状態…
2人の身に何か起こったに違いない。
慌てて二人を探すも全く見つからない、すぐに宗四郎に連絡した。
彼の声を聞かないと不安で仕方がなかったから…
私の慌てぶりからすぐに何かを察した宗四郎に2人と連絡がつかない事を伝えた。
"なんやと…エマ、落ち着け大丈夫や。僕んとこももうじき片付く、そやから1人で無茶したらあかん、ええな?"
宗四郎の声で落ち着きを取り戻すことができた、きっと宗四郎もすぐには持ち場から離れられないはず…
(あの時と同じになるな!)
一度深く深呼吸をし、私は再び二人を探そうとした時だった…
"白雪補佐官!市川と伊春は!!"
『日比野さん…?どうして…はっ!』
何故日比野さんが2人のこと聞いてきたのか不思議だった。
さっきの通信内容は宗四郎と個人のはず…ではなかった。
そう、慌てていたせいで個人通信の設定を忘れていたのだった。
だから日比野さんが知っていたのだ。
「市川と伊春、連絡がつかないんですか!?」
言うべきか迷った。
きっと2人と連絡がつかないと知れば日比野さんは…
2人を助けるためなら…
そう思った。だから私は…
『日比野さん…落ち着いて聞いてください』