第10章 夜明けの相模原討伐作戦
ある程度片付いてきたな…
そんなことを考えてた時やった…
"ッ!保科副隊長!"
「白雪、どないした」
通信機からはエマの声がした。
然し、その声色は焦っている様子だった。
"市川くんと古橋くんと連絡がつかないの、通信バイタルも全く感知できない。今二人を探してるけど見つからないの、何か嫌な予感がする…"
「なんやと…エマ、落ち着け大丈夫や。僕んとこももうじき片付く、そやから1人で無茶したらあかん、ええな?」
『ッ…了』
まずい、市川と古橋になんかあったらエマはまた壊れてしまうかもしれん。
はよ彼女の元へいかんと…
そやけど、ここを離れるわけには…
その時やった…
バンバンッ!
「ッ!」
「保科副隊長、此処は私、中之島におまかせ下さい♪早く姫の元へ」
振り向けば中之島達がいた。
どうやら今の無線聞いていたようや、彼女の言葉に僕は甘えさせてもらった。
「すまん!中之島、頼むで!!」
「はーい!こっちはこっちで楽しませてもらいますんで〜」
中之島の両脇にはなんでか知らんけどやけに小さくなった出雲と神楽木がおった。
まぁ今はそんなことどうでええ、はよエマのそばに行かんと!
僕はその場を後にした…