第10章 夜明けの相模原討伐作戦
先ほどとは打って変わり静けさが戻った街、辺りには余獣の死体がいくつも転がっている中心にエマは立っていた。
『ふぅ…一通り片付けれたかな。ピピッ)お疲れ様、斑鳩くん』
"白雪補佐官!こちら斑鳩小隊、地区F余獣討伐完了です!先ほど市川と古橋をそちらの地区へ行かせたところです!もう着くころかと。も、もし!お力が必要であれば我々も…ピピッ)ん?"
"斑鳩、お前アホか。白雪をなんやと思ってるんや、そんなんとっくに片付いてるに決まってるやろ?なぁ、白雪?"
『は、はい。ありがとう、斑鳩くん!こっちは大丈夫よ、流石斑鳩くんの部隊ね!仕事が早いわ。こっちは大丈夫だから中之島ちゃんの部隊の援護お願いしてもいいかな?』
"も、勿論です!!//斑鳩小部隊援護へ回ります!お前らもいいな!?"
おーっと隊員たちの雄叫びが無線越しから聞こえてきたことにエマはほっと安心した。
(まだ大丈夫そうね…今のところ怪我人もいなさそうだし…それにしても…)
斑鳩の言う通りであればレノや伊春は到着しているはずだが、未だ姿を現さないことにエマは胸騒ぎがした。
『(なにか…嫌な予感がする…)市川くん、古橋くん?応答して』
残念なことにエマの嫌な予感は的中していた…
その頃、既にレノと伊春は怪獣9号と対峙していたのであった。