第10章 夜明けの相模原討伐作戦
カフカの活躍は勿論、この二人にも伝えられた…
『日比野カフカ、なかなかやりますね』
「ッ!そうだな」
エマはカフカの活躍を喜んだ。
カフカの努力が身を結び始めたのだから…
勿論、それはミナも同じだ。
ほんの少しミナの表情が和らいだのをエマは見逃さなかった。
「我々も負けてられないな」
『ふふ、そうですね』
「頼んだぞ、白雪」
『はい!』
エマは瞳を閉じ、一度深呼吸をする…
『ッ、怪獣討伐始めましょうか…』
美しい緑色の瞳がギラリと光ったのであった。
「「ッ凄い…」」
エマの攻撃を間近で見た新人たちは息を呑んだ。
余獣を倒しながら、本獣を足止めをするという異次元の力…
これほどのレベルは副隊長…否、隊長レベルなのだから。
エマの力に圧倒されたのも束の間、今度はミナの一撃が本獣を貫いたのだった。
二人の圧倒的な力に新人おろか、隊員全員が息を呑み感心したのであった…
そんな中この2人は…
「諦める気になったか?隣に並ぶということはアレと同等の力を持つと言うことや」
「そういう保科副隊長はあのくらい出来るんですか?」
「無理やっ!」
「無理なんかい!!」
まるで漫才のようなやり取りをしていたのであった。