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キミの隣【保科宗四郎】

第10章 夜明けの相模原討伐作戦


始まったデビュー戦

今年の新人たちの力を目の当たりにした隊員たちは驚きを隠せなかった。

「どうなってんだ今年の新人は!」

「中之島小隊長、あいつらなんなんすか!自信なくします」

「うーむ、今年は豊作とは聞いていたがここまでとは…かたやワイルド系…かたや爽やか系…たしかに豊作だわ!」

「顔の話!?」

肉食系である中之島は葵とハルイチが気に入ったようだ。

そんな中之島に思わず部下たちはツッコミをいれたのであった。

次々と撃破報告が上がる、その半分以上は今年の新人たちの手柄だ。

周りの報告にカフカは自身には何が出来るのかと考えた…

その時、思い出したのだ。

隊員の言葉を…

カフカは自身にしか出来ないことを見つけた瞬間でもあった。

自身の知識、経験、そして勉強をしてきたからこそ出来ること。

それは…

"保科副隊長、核の位置が分かりました!"

「何?」

"首の付け根です…"

敵の急所、最善の対処策を見つけることだ。

「カフカ…お手柄や」

カフカのおかげで余獣の急所、そして攻撃するべき箇所、注意点は即座に隊員全員に共有されたのであった。

「前職の経験もあるやろが日頃の勉強の成果が出たな…よくやった」

保科の言葉にカフカは希望が持てた。

ミナの隣で戦える可能性が出てきたのだから…




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