第9章 騒がしい1日
朝の9時、いつもであれば静かなオペレーションルーム内は今日は非常に騒がしかった。
その理由は…
「「ぇえー!?保科副隊長と白雪補佐官がお付き合いしているー!?」」
「まぁそういうことやから皆んなよろしゅうに!」
エマの肩を抱き、勝ち誇った表情をした保科は男性陣へと視線を向けた。
「お、お付き合いしてどのくらい経っているんですか!」
「3年や!」
「さ、3年〜!?」
分かりやすく落胆する者もいれば静かに涙を流す者、そして…
「小此木ちゃん落ち着いてくれや…」
興奮する者もいた。
「白雪補佐官本当なんですか!?」
小此木はガシッとエマの肩を掴み取り顔を近づけた。
あまりの勢いと迫力に後退りするエマを保科は咄嗟に背中に隠した。
『そうなの、黙っててごめんなさい…えっ!?小此木ちゃん!?』
「ん?どうしたん…うぇ!?小此木ちゃんなんで泣いてるん!?」
「だ、だってぇ…(涙)」
涙を流す小此木にエマは咄嗟に頭に思い浮かんだのは…
『(小此木ちゃんってもしかして宗四郎のことが好きだったのかな)ッ!』
なんて事を考えるエマの手を小此木は握りしめた。
小此木の行動に驚くエマ、何か言われるのではないかと息を呑んだタイミングで…
「おめでとうございますッ!!」
『へっ!?』
予想外の小此木の言葉にエマは首を傾げたのであった。