第8章 素敵な休日
隣で小さな寝息を立てて眠っているお姫様にそっとキスを落とす。
まぁいつものことやけど今日もヤりすぎてしもた。
しゃーないやん、あんな可愛いエマ見たら止まらんわ。
おまけにエマから僕たちが付き合ってることを皆んなに言わんかって言うてくれたんや。
めっちゃ嬉しかったし、これでやっと皆んなにエマが僕のモンやって言えるんや。
「"アノ人"の耳に入るのも時間の問題やな…」
"アノ人"とはエマの元カレや。
なんなら直接僕から本人に言いたいくらいや、僕は知ってんねん。
"アノ人"がまだエマのことを好きやってことを…
エマが僕のことを愛してくれてるのは分かってる。
せやけどやっぱ不安やねん、もし"アノ人"が本気でエマを取り返そうとしてきたら…もしかしたらエマは…っと。
でもエマは言うてくれたんや。
僕たちが付き合ってるって皆んなに言いたいって。
そんなことが皆んなに知れ渡れば絶対"アノ人'"の耳に入ることやって彼女なら分かってる。
それでもかまへんと思ってくれたんや。
嬉しいてしゃーない!
ほんま今日はええ休日やった…
「そろそろ指のサイズ測らんなあかんな…」
僕はそっと彼女の左手薬指に触れた…