第8章 素敵な休日
「ッ!ほんまか!?」
『うん…どうかな…?ッ!』
「ええに決まってるやん!僕はめっちゃ嬉しいで!!」
再びぎゅーっと宗四郎に抱き締められた。
甘い情事後、私は彼にある事を提案してみた。
それは…
『宗四郎、そろそろ私たちが付き合ってること皆んなに言うのはどうかな?凄く自分勝手だけど…』
そう、私たちが付き合っていることを皆んなに報告しないかということ。
今日の出来事で自分に少し自信が持てたのだ。
私も堂々と宗四郎の彼女だと言いたい。
それにもう今の私はあの時の私じゃない。
今まで自分の我儘で宗四郎には秘密にしてきてもらった。
だから宗四郎が秘密にしたままがいいと言うのであればそうするつもりだった。
でも宗四郎は…
「早速明日皆んなに報告せんとなぁ!いざ言うとなったらなんか緊張するわー」
嬉しそうな顔をする彼を見て私は自然と頬が綻んだ。
堪らず彼に私は飛びついた。
『宗四郎…大好き』
「僕もやで、やっと君が僕のモノやってみんなに言えるんや!これで周りに遠慮せんでどこでもイチャつけるなぁ?」
『ッ莫迦…』
「男はみーんなアホやねん。好きな人の前やったら…ドサッ)さっきまであーんなに愛し合ってたのにまた君が欲しくなるんや」
宗四郎の瞳が獲物を捉えた肉食獣のようにギラリと光った。
ああ…、自分はほんとに彼に甘い。
だって宗四郎に求められれば…
『私も宗四郎が欲しい…』