第7章 マーキング
おまけに…
「お、お疲れ様です!」
『お疲れ様、四ノ宮さんどうしたの?』
たまたま銭湯上がりにキコルたちと会ったエマとミナ
キコルの視線にエマはどうしたのかと訊ねれば…
「その包帯って…あの時のですか?」
『へっ?あっ…少しだけまだ痛々しい見た目なだけ!もう大丈夫、だから気にしないで!』
申し訳なさそうな表情をするキコルにエマは慌ててミナと同じようにキコルにも嘘をついたのだ。
『ってなことがあって…四ノ宮さんや隊長に嘘をついてしまったことが心苦しくて…。だから今度銭湯に行くときには問題ないってことを二人に証明したくて』
「そうなんか、そやけど今度銭湯行く時って分からんのやろ?」
次銭湯に行くまでってそんなに僕待てできやんとぷくーっと頬を膨らませる保科にエマは待ってましたとばかりに口を開いた。
『来週なの!四ノ宮さんが筋肉のつけ方知りたいって言ってくれたの。それで隊長と私のスケジュールがちょうど来週空いて!トレーニング後に多分銭湯にも行くだろうから、その時に二人を安心させたいの!』
エマのお願いに保科は‥…
「分かった、来週までキスマークは付けん」
『ッ!ありがと!そうし…ッちょっ、何処に行くの!?』