第6章 出会い
っていうのが僕とエマの出会いの話や!
まぁ小此木ちゃんには新人時代は共に意識を高め合ってたってことだけ教えてあげた。
「なるほど、お二人とも当時から努力家だったんですね」
「恥ずいからあんまり言わんでや」
『なんの話してたの?』
「白雪補佐官!!」
「僕と君の新人の頃の話や」
僕の言葉にエマはちらっと下を覗いてなるほどねっと言葉を呟いた。
『懐かしいね』
「ほんまやなぁ」
二人の雰囲気を察した小此木はそーっと姿を消したのであった。
そして姿を消す直前に…
カシャっ!
「同期であり、仲間であり、戦友である二人…今年の広報の写真にぴったりかも!」
『ん?なんか今音しなかった?』
「んぇ?なーんも聞こえんかったで?それより…」
小此木が居なくなったことに気付いた保科はエマの腰に腕を回し抱き寄せた。
驚くエマではあったが、周りに人がいないことを確認すれば大人しく保科に腰を抱かれた。
ほんの数秒、でもその数秒が二人にとっては大切な時間だ。
「保科副隊長ーー!!終わりましたー!!!」
「よっし!今日はしまいや!皆んなお疲れさん!!小声)ほな僕らも帰ろか」
『ッ!もう…』
保科はエマの尻を優しく揉んでいた。
もちろん下からは見えない。
そんな彼の行動にエマは怒るものの、珍しくそそくさと帰ったそうだ。