第6章 出会い
「よーし、外周10周して今日は上がりや」
「「ぇええーー!」」
「文句言うたから15周や!はよ行け!」
「「了!」」
「バチバチ火花散らしてますね、新人たち」
「僕のおらんとこでも競い合って高めおうとるようやで」
「なんだか副隊長、嬉しそうですね!もしかしてご自身の新人時代を思い出されてたとか?」
「まぁ、そんなとこやな!」
「やっぱり!そういえば!白雪補佐官とは同期でしたよね!?」
「そやで、白雪はこの頃から高嶺の花やったなぁ」
「流石は白雪補佐官!!それで新人時代の白雪補佐官はどんな感じだったんですか!?」
自他共に認めるエマのファンである小此木はエマの過去話に凄い勢いで食いついて来た。
そんな小此木に保科は得意げに話し始めたのであった。