第5章 隊員任命式の後…
「エマ好きやで…」
エマの躰を後ろから再び抱き締める。
隊服姿でスタイルがよく分かる格好で古橋に優しくしてるエマを見てつい嫉妬してしもた。
僕だけに優しくしてくれたらええ、他の男になんか優しいせんでええんや。
男はアホで単純や。
優しくされれば好きになってまう生き物。
おまけにエマはめっちゃべっぴんさんや、惚れやん男がおらんわけない。
僕が妬いてることに気付いたのかエマがくるっと振り向き、僕のほっぺたにキスをしてくれた。
『大好きだよ、私は宗四郎だけよ…』
「ッ!僕もやで…」
無理やり抱いてしもたのに怒りもせずに僕がほしい言葉をくれるエマ。
あかん、ちょっと妬いてしもただけですぐにエマを抱くやなんて"アノ人"とおんなじや…
「すまん、エマ」
『ふふ、妬いてくれたんでしょ?』
でも今度は家でがいいなっと言い、優しい笑顔を向けるエマに今度は僕が彼女のほっぺたにキスを落とした。
「君には敵わんわ。ほんまに好きや」
『ふふ、私も大好き』
隊員任命式の後のエマとの甘い時間を堪能した保科なのであった。