第1章 プロローグ
ぷんぷん怒りながら歩く彼女の後ろ姿が可愛ええてしゃーない。
「はぁ、はよ僕の彼女やって皆んなに言いたいわぁ」
僕の彼女のエマは第3部隊補佐官。
分かりやすく言えば第3部隊の中ではNo.3といったところや。
エマは僕と同期で昔からよく知っている。
凛としていて、優しく、聡明で、強くて。
おまけに超がつくほどのべっぴんさんや!
亜白隊長と並ぶレベルで市民からも彼女の人気は高い。
噂によればファンクラブも存在してるんだとか。
そんなエマとは付き合って3年が経ってる。
実のところ同棲までしている。
まぁ、こんな仕事やから基地内での寝泊まりが多いから家に帰る回数はかなり少ないが、愛は十分育んでいる。
周りに内緒にしてるのは彼女が過去に色々あったからだ。
今でもほんまに腹が立つ話や。
まぁそれは守秘義務やから秘密やけど!
兎も角、色々と訳があって周りには付き合っていることを秘密にしてる。
でもそれでも…
やっぱり言いたい…と思う時はある。
市民から人気が高い彼女は当たり前の話やけど、モテる。
第3部隊だけにとどまらず、他の部隊の男から口説かれとることも多々ある。
ちゃんとエマは断ってるし、浮気の心配はあらへん。
せやけど、やっぱり僕のエマや。
他の男の話してるだけでも嫌やし、僕以外の男と仲良くして欲しない。
そんな理由で彼女との愛の行為に関しては僕でしか感じられやんようにする為に何回も抱いてる。
おかげで僕にちょっと触られただけで感じる躰になったわけや。
「また怒られるん嫌やし、僕も戻って資料確認しやんとなぁ」
僕も彼女の後を追いかけた。