第4章 正体
『っぁあん!、んっ、ンァ』
「はっ、はぁ、ヤバい。生ってこんなに気持ちええん?」
0.01の薄い壁があるとないだけでこないに違うとは…
あまりの快感にすぐにイきそうになる…
歯を食いしばり必死に我慢する。
『あっ、ン、そ、しろ、あっ、ン!』
目の前では快感に涙を流しながら、甘い声を上げる愛しい人。
その姿があまりにも妖艶で美しい、この姿は僕だけのもん。
「ンっ、エマ、愛してるっ」
僕は"アノ人"とちゃうんや、"アノ人"はエマにピルを飲ませてセックスをしていたんや。
酷いヤツや、ピルかて飲む側には多少なりとも負担があるはずや。
エマの躰を気遣うこともせず、己の快感を優先していた最低な男や。
僕は違う、そやから絶対にゴムをしてた。
それが彼女を守る方法やから。
勿論、ゴムかて完璧に避難できるわけやない。
せやけど、男としてのけじめや!
そやのに、今日生でヤッてしもたら…
『ふっ、アッ、ぁあんっ…ンん!』
「くっ、ンん!」
クセになりそうでヤバい!!
ナカの体温を直で感じれるだけでエマとほんまに一つになれた気がした。
互いに初めての刺激に興奮し、求め合った。
「ッあっ、すまん、エマ…も、出そうやっ」
『はっ、んぅ…そ、しろ、わたし、もっ、アッ!!』
エマも限界に近そうや、イくんやったら一緒がええ。
ラスパートをかけるように律動を一気に速めた…
『んぁ!、そ、しろ…すきっ、すき、んぅ!…ぁあんっ!!』
「僕もや、好きや、君がっ!…あかんっ!出るっ…」
エマが先に達し、一気に僕のモノを締め付けた。
その締め付けで僕も達する。
ギリギリのところで彼女のナカから抜け出し、エマの腹の上に熱を吐き出した。