第4章 正体
「エマ、すまん。今日は出来やん。その代わりめっちゃ気持ちようしたる」
ドサっと再びベッドに押し倒されて、私に跨る宗四郎。
余裕のない笑みを浮かべる宗四郎に胸が締め付けられた。
どこまでも私を大切にしてくれる彼…
宗四郎は"アノ人"とは違う。
"アノ人"はいつもゴムなんてつけてくれなかった。
いつも彼が決まって言うセリフは…
"ピル飲めよ"だったから…
初めて宗四郎とエッチする時、彼がゴムを着けてくれたことに驚いた。
驚く私に宗四郎は…
"ゴムすることはエマを守ることやねんで。"アノ人"と僕は違う。僕は本気で君のこと愛してるんや"
そう言ってくれたのだ。
そうだ、宗四郎は"アノ人"じゃない。
私のことを本当に愛してくれているんだ。
だから私は…
『宗四郎、私宗四郎とシたい…』
「なっ///あかん!それはあかん、いくら外に出してもデキてまう可能性があ…『いいの!』エマッ?」
『宗四郎ならいいの、宗四郎だったら…』
「ッ!エマ…愛してるで」
壊れ物を扱うかのように優しく頬を撫で、私の目を見て愛してると伝えてくれる彼…
「外には絶対出す…もしデキてしもたら当たり前やけどちゃんと責任もとる」
『宗四郎…愛してるよ』
「僕もや…愛してる」