第4章 正体
「最っ悪や!」
室内には保科の声が響いた…
ナイトテーブルの引き出しに手を伸ばしてゴムを取ろうとするもなかなか取れんかった。
そこで思い出したんや、この前のエッチで全部使い果たしたことを…
どうかしたのかとエマが起き上がり、引き出しを見た途端あっ…っと声を溢す。
いつもゴムを買ってストックしてたんは自分や。
そやけど、ついつい買い忘れてしまう訳で…
とくに今日はエマが急に休みになったから余計に忘れてた。
がっくしと肩を落とす保科に、エマは彼の背中にぎゅっと抱きついた。
勿論エマは裸な訳で彼女の豊満で柔らかい胸が直接背中にあたる。
ショックのあまり萎えたはずやのに背中から感じる彼女のぬくもりで一気に僕のモノは熱を取り戻す。
あかん、ゴムなしで抱くわけにはいかん。
正直エマとは結婚考えてる、子供も欲しい。
そやけど、それは結婚してからや。
そんな軽い男やと思われたない。
心はそう言うても躰はそうはいかん。
今すぐにでもエマのナカに入りたい、そんで僕の熱を彼女の中に吐き出せと訴えてくる。
デキてしまってもかまへん、なんならデキてくれたらエマは僕のもんやって皆んなに言える。
ナカに出してしまえばええ…
悪魔の声が僕に囁き、誘惑してきた。
「ッエマ‥…」
僕が出した答えは…