• テキストサイズ

キミの隣【保科宗四郎】

第4章 正体


『そ、そんなことがほんとに‥…!?』

日比野さんから聞かされた真実に驚きを隠せなかった。

「は、はい。でも!!俺は人間です!!だからどうかこの事は秘密にしてて欲しいです!!」

「俺からもお願いします!どうかこのことは…」

まさか怪獣を食べて怪獣になってしまったなんて…

本当は上に報告するべきだと思うも迷う自分もいた。

何故なら試験の際、彼は一度も力を使っていないからだ。

私や四ノ宮を救ってくれたあの時までは…

一つ彼に気になっていたことを質問した。

『日比野さん…貴方はどうしてそこまで防衛隊に入りたいの?』

「ッ!アイツと約束したんです…」

『アイツ…?』

日比野さんはなんと亜白隊長と幼なじみだったのだ。
そして幼い頃に一緒に防衛隊で戦うことを約束したんだとか。

だから亜白隊長、彼の名前が出た時に表情が変わったんだ…

一人で納得する私。

「いい年こいて何言ってんだって感じっすよね」

シュンとする日比野さん、そんな彼に何言ってすか!っと励ます市川くん。

そんな二人を見て、私は彼らを信じることにした。

『貴方のその強い気持ち、凄くかっこいいと思うわ。貴方のことは秘密にする。だけど必要と判断した時点で上に報告する』

「「ッ!はいっ!!!ありがとうございます!!」

『私も色々調べてみるわ。それまでは大人しくしておくように。防衛隊にバレれば即討伐もしくは…〜♪(着信音)失礼、"はい。白雪です、はい、すぐ戻ります。"ごめんなさい、戻らないと。とにかくこれ以上力は使わないようにね、では!』


電話は急ぎのようなのか、エマは慌てて部屋を出ていった。

その様子をポカーンとした表情でカフカとレノは見ていた。

エマが何かを言いかけていたが、2人はあまり気にしていなかった。

何故なら2人の脳内では…

""やっぱすっげぇ美人‥…""

っと呑気なことを考えていたからだ。


/ 215ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp