第22章 花火よりも綺麗なキミ《番外編》
そして今日は…
ドーン!
空に打ち上がるのは花火…
「おっ、やっぱりこっちの方が迫力があるなぁ」
『ふふ、基地での花火も綺麗だったよ?』
「まぁな、せやけどやっぱ花火大会っていうだけあるわ」
実はこの前、花火をちゃんと見れなかったってことで数日後、横浜である花火大会に宗四郎が連れてきてくれたのだ。
「綺麗やな…」
『うん…綺麗だね…』
チラッと横目で宗四郎を見る。
やっぱりカッコイイ…
今回は宗四郎も浴衣を着ているのだ。
凄く似合っていてかっこいい…
こっそりと見ていたのだけど、彼にはバレバレなようで…
「そんな見やんでや、なんか恥ずいわ」
っと言って頬を掻く宗四郎。
照れてる時の仕草だ。
『来年もまた花火見に行こうね』
「ッ!当たり前や!」
嬉しそうに笑う宗四郎…
その表情は花火よりも眩しくて、綺麗だった。
___花火よりも綺麗なキミ___