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キミの隣【保科宗四郎】

第22章 花火よりも綺麗なキミ《番外編》


「うわー!素敵すぎます!!とても似合ってますよ!白雪補佐官!!」

『ッ…ありがとう、小此木ちゃん』

お祭りの当日、宗四郎には浴衣を着ることは秘密にしておこうと小此木ちゃんに言われていたから彼には秘密で更衣室で小此木ちゃんと合流した。

小此木ちゃんはたった1日で着付けをマスターしてくれていて手早く準備を手伝ってくれた。

おまけにヘアアレンジまで…

うちのオペレーター優秀すぎる。



鏡に映る自分がいつもと違って見えた。

基本的にいつもジャージかスーツだから凄く新鮮だった。


宗四郎喜んでくれるかな…

そんなこと考えていると…


「ぜーったい副隊長喜んでくれますよ!!」

『だといいな…』

まるで小此木ちゃんは私の心の中の声が聞こえているようだ。

彼女の言葉に少し自信が持てた。

漸く準備ができて、更衣室を出ようとしたその時…

「あ、あの!!お写真…いいですか?」

瞳をキラキラとさせた小此木ちゃん…

なんならもうカメラまでしっかり手に持っている。

恥ずかしいけど、今回は小此木ちゃんにいっぱい助けてもらったし。


『少しなら…』

エマの言葉に小此木は鼻の息を荒らし、一心不乱にカメラのシャッターを押していた。

ほんの2、3分の撮影時間…

エマは数枚だと思っていた。

然し、小此木のフォルダーには…


数百枚のエマの浴衣写真が収められていたんだとか…



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