第22章 花火よりも綺麗なキミ《番外編》
『綺麗…』
「ほんまやな〜」
いやいや、瞳キラキラさせて花火見上げてる君の方が花火より綺麗やわ…
空に打ち上がる花火に夢中なエマは僕のことなんか視界に入れとらん。
ちょっと寂しいやん…
そうや、ええこと考えた…
僕の頭の中で悪魔が囁いたんや。
花火に夢中なエマの耳元でそっと囁く…
「花火よりも君の方が綺麗やで…」
『ンッ…//宗四郎、くすぐったい…ッ!ちょっ…ンンッ//』
身を捩るエマの躰を片手で抑え、顎を掴み上げて唇を塞いだ。
少し目を開けてエマを見れば…
「ン…(あかん、可愛いすぎるわ)」
『んっ、ンふっ…んっ///』
顔を真っ赤にして目を瞑って、僕のジャージの袖をぎゅっと握りしめるエマ…
可愛すぎて…止められやん…
『んぁっ…そ、しろ花火…んっ!だめっ…///』
「可愛すぎる君が悪いんや、なぁ…ここでエッチしやん?…」
浴衣の裾から手を忍び込ませてほっそい太ももをそっと撫で上げて耳元でちょっと低めの声で囁く…
『ッ!///だ、だめっ!!』
あかん言うてるけど、僕は分かっとる。
ほんまはエマかて僕のこと欲しくて堪らんってことを…
「大丈夫や、此処には誰も来やん…僕ら2人きりや」