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キミの隣【保科宗四郎】

第22章 花火よりも綺麗なキミ《番外編》


私の隣を歩く宗四郎は凄く嬉しそうだった。

浴衣着て良かった…っと心の中でほっと一安心した。

実は昨日、小此木ちゃんに宗四郎とお祭りに行くことを話したら…

『へっ?これ…』

小此木ちゃんは突然オペレーションルームを飛び出して何処かに行ってしまったのだ。

数分後戻ってきた小此木ちゃんの手にはなにやら紙袋が…

紙袋の中から出てきたのは…

「お祭りに行かれるのであれば是非これを着てください!」

なんと浴衣だったのだ。

どうして浴衣があるのかと訊けば…

今年のお祭りで私に浴衣を着せろと功さんには内緒で上から言われてたそうなのだ。

でも隊長は私を客寄せパンダにする気はないと断ってくれて、わざわざ日勤勤務にしてくれたんだとか…

そんな理由があったのであれば余計に浴衣を着る訳にはいかない…っと思ったのだけど、なんと小此木ちゃんは隊長に事情まで説明してくれて、浴衣を着る許可まで取ってきてくれたのだ。

隊長は客寄せパンダとして浴衣を着なければ、好きにすればいいと言ってくれたらしい。

本当に隊長には頭が上がらない…


そういえば付き合ってからお祭りデートをしたこともなければ、宗四郎の前で浴衣を着たこともなかった。

少し恥ずかしいけど、宗四郎がどんな反応してくれるんだろう…っとついつい期待をしてしまう私は小此木ちゃんから浴衣を受け取っていた…

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